自宅に居ながら手軽に漫画を買い取ってもらえると、宅配買取サービスが注目を集めています。
ネットで申し込みすれば自宅まで買取品を取りに来てくれるので、非常に便利だと日々利用者は増加しています。
しかし、宅配買取サービスの利用者が増加するのに合わせ、様々なトラブルも発生しているようです。
今回はそんな宅配買取のトラブル事例から、原因・対策までまとめて紹介します。
国民生活センターが注意喚起!宅配買取のトラブル急増!
独立行政法人「国民生活センター」が宅配買取サービスのトラブルが急増しているとの注意喚起を公表しました。
宅配買い取りサービスは、梱包して送付するだけという手軽さの反面、
「ウェブサイトの買い取り金額の例示を見て、高値で買い取られると思っていたら、かけ離れた金額が振り込まれた」
「送ったはずの品物を紛失された」
といった相談に見られるように、非対面取引特有のトラブルが発生しています。
宅配買い取りサービスは比較的新しいサービスであり、利用にあたっては注意が必要です。
引用元:国民生活センター公式ページ
国民生活センターとは?
日本の独立行政法人。所管官庁は消費者庁。
国民生活の安定及び向上に寄与するため、総合的見地から国民生活に関する情報の提供及び調査研究を行うとともに、重要消費者紛争について法による解決のための手続を実施することを目的とする。
宅配買取のトラブル相談件数は増加傾向
便利なネットサービスの一つとして宅配買取サービスが広まるのに合わせ、トラブルの相談件数が日々増加傾向にあるようです。
下記は2017年に公開された情報ですが、2017年度は前年同時期に比べて119件も相談件数が増加しています。
特にトラブル相談が多いのは漫画本などの書籍類
宅配買取サービスのトラブル相談として特に多いのは漫画本をはじめとした書籍類です。
書籍類は他の商品と比較しても倍以上の相談件数を集めています。
宅配買取サービスのトラブル事例
実際に国民生活センターに実際に相談のあった宅配買取サービスのトラブル事例を紹介します。
後日査定結果の通知のメールもなく、指定した口座に数百円が入金されていた。
返品してほしいと伝えると、すでに商品はないと言い、取り合ってくれない。
目安の価格が合わせて9千円になったので、送付した。
しかし、実際の入金額はたった千円強だった。
他の事業者の店舗に出向いて聞いたが、6、7千円程度では買い取られる価値があるという。
私も最低でも5千円はすると思って査定に出した。
安すぎると思う。
ホームページにあった目安の買い取り価格などを見て、2、3万円程になると思った。
しかし査定額は千円強で、買い取れない本もあるとのことだった。
キャンセルしたいと伝えたが、返送のための送料9千円程を負担するように言われた。納得できない。
早く買い取りをしてくれるコースを選んで査定を申し込み、タブレット端末を送った。
査定額の連絡もないまま、今日千円弱が振り込まれた。
こんなに査定額が低いなら買い取りを求めなかった。
後になって査定申込画面で「査定後連絡はなくすぐ振込」との取引条件が書いてあるのが見つかった。
事例から分かる買取トラブルの原因
実際のトラブル事例をみてみると、
- 買取価格が思ったよりも安い
- 自動で査定金額が振り込まれキャンセル出来なかった
- キャンセルしたいが返送料が高い
といった内容での相談が多いようですね。
上記トラブルの原因は国民生活センターの言う通り、ネットサービス特有の非対面式(直接人に会わない)によるところが大きいと思います。
サービス内容がしっかりと伝わらない
ネットサービスは直接人に会わない非対面式のため、誰かからサービス内容について説明を受けるといったことがありません。
利用者自身が自分でサービス内容を確認する必要があるため、
【返送料は自己負担】
などといった細かい規約や注意事項を見落としやすくなってしまい、トラブルの原因となっています。
買取サイトからの連絡が遅い
非対面式だと、買取サイトとのやり取りはメールがメインとなってしまうため、店舗などの対面式と比べると、どうしてもやり取りの速度が遅くなってしまいます。
特に最近は宅配買取サービスの利用者も増え、対応が遅れてしまっている業者もあるようです。
利用者が連絡してからの、返信が返ってくるまでに間が出来てしまうので、返信メールを見落としてしまい、
「勝手に査定金額が振り込まれて買取完了してる?!」
なんて事態に繋がっているようです。
商品が手元にないので交渉が不利に
ネット漫画買取サービスのような宅配買取の場合、買取商品を送る必要があるので、ほとんど手元に現物がない状態で買取が進められます。
実際の商品を元にした交渉が困難なため、
「どの商品の何が悪くて、その査定金額になったのか?」
といったこと分かりずらく、査定結果に納得できず、利用者の不満が募る状況に繋がっているようです。
トラブルに合わないための防止策
ではネットでの漫画買取サービスなどでトラブルに合わないためにはどうしたらいいのか?
主に以下の3つを気をつければ、宅配買取サービスのトラブル防止に繋がるでしょう。
①:しっかりとサービス内容を確認する
ほとんどの宅配買取サイトでは「高価買取」など、自社の売りをデカデカと表示しています。
それらの言葉に気を取られて、規約や注意事項などをよく見ずに申し込んでしまうと、
返送料は自己負担
など、重要なことを見落としてしまう結果になるので、申し込み前にサービス内容はしっかりと確認するようにしましょう。
②:申し込み時の設定もしっかりチェックする
宅配買取サービスの申し込み時も注意が必要です。
「返送料無料」など申し込み前にちゃんとチェックしていても、【自動承認】など、申し込み時の設定によっては、自動で買取処理が完了してしまい、査定金額に納得できなくてもキャンセルできないという事態に陥ってしまいます。
申し込み前と同様に、申し込み時もしっかりと確認しながら行うようにしましょう。
③:思入れのあるアイテムはネットで売らない
インターネットを利用した宅配買取サービスはまだまだ新しいサービスです。
そのため、店舗での買取よりも不安要素もまだ残っています。
なので、それなりに思い入れのあるアイテムは気軽にネットでは売らないようにするのがいいでしょう。
思い入れが強い分、査定金額が低かったりするとショックも大きい上に、商品が手元に無い分、
「ちゃんと返送してくれるんだろうか」
と不安も募るばかりです。
なのでネットで漫画買取依頼を行う際は、
「値段がある程度つけばいいや」
くらいの心持ちで依頼するのが良いでしょう。
漫画買取 利用前のチェックリスト
国民生活センターが宅配買取サービス利用にあたり、トラブル回避のためのチェックリストを公開しています。
出典:国民生活センター
まとめ
宅配買取サービスの様々なトラブルが報告されていますが、宅配買取サービスそのものが悪いという訳ではありません。
宅配買取サービスは、ユーザーにとってメリットの大きいサービスです。
注意点さえしっかりと抑えて入れば快適にサービスを利用できます。
焦って申し込みせずに、国民生活センターが公開しているチェックシートなどを活用し、しっかりと確認した上で、申し込みして行きましょう。
そうすれば、ほぼトラブルを回避することができ、快適にサービスを利用していくことができるでしょう。
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