多くの漫画買取サービスでは
「ISBNコードがない商品は買取不可」
としています。
ISBNコードは書店で販売されているほぼ全ての本に記載されていますが、いったいその役割は何なのでしょうか?
また、ISBNコードがなくても買い取ってくれるサービスは無いのか?
ISBNコードについて詳しく紹介していきます。
ISBNコードとは?
ISBNコードは
- International
- Standard
- Book
- Number
の略称です。
日本でISBNコードを発行している、日本図書コード管理センターによると、
ISBNは、13桁からなるコード番号によってあらわされ、書籍出版物の書誌を特定することができます。
〜中略〜
国内のみならず世界中どこを探してみても、この固有の書籍のほかに同一のISBNコードをもつ書籍はありませんし、あってはならないのです。
一度でも付与・発行されたISBNコードは、その本が絶版になった後も永久欠番とすることがISBNのルールです。また、同一の書籍に異なる複数のISBNコードを同時に付与されることもあってはいけません。
としています。
つまりISBNコードとは、
- 本を特定する世界共通の13桁のコード
- 発行されたISBNコードは唯一無二のコード
です。
なので、ISBNコードさえわかれば、その本が何の本なのかすぐにわかるということですね。
ISBNコードは基本的には裏表紙にバーコードと一緒に記載されています。
ISBNコード番号の意味
ISBNコードはただの数字の羅列というわけではありません。
ISBNコードは
978-●●-▲▲▲▲-■■■■-○
と主に5つの意味のある番号で構成されています。
978は「接頭記号」
ISBNの一番頭にある番号は「接頭記号」と言います。
接頭記号は「書籍」を表す3桁の番号で「978」と「979」の2種類があります。
日本での接頭番号は「978」です。
●●部分は「国記号」
●●の部分に入る番号は、書籍を発行する国や地域を表す番号です。
日本は「4」となっています。
▲▲▲▲部分は「出版者記号」
▲▲▲▲部分は、書籍の出版者(社)を表す番号です。
本を出している出版者ごとに番号が割り振られています。
ちなみに、
- 講談社は「06」
- 集英社は「08」
- 小学館は「09」
となっています。
■■■■部分は「書名記号」
■■■■部分は「書名記号」と言い、本のタイトルごとにつけられる番号です。
主に出版社が設定します。
○部分は「チェックデジット」
○部分は「チェックデジット」と言い、ISBNコードをバーコードで読み取った際に誤りを検出させるための1桁の番号です。
買取不可となるISBNコードがない本とは?
書店やネット通販などで販売されている本のほとんどにはISBNコードが記載されています。
しかし、このISBNコードの発行は必須ではないため、一部で記載されていない本も存在します。
1981年以前の本
ISBNコードは1981年ごろから日本で導入され始めたので、1981年以前の本にはISBNコードは記載されていません。
ISBNがない本:雑誌
少年ジャンプなどの雑誌にはISBNコードは記載されていません。
雑誌にはISBNではなく、雑誌コードという番号で管理されています。
ISBNがない本:同人誌
同人誌は個人が自費で作成している本です。
主にコミケなどでの頒布が目的で、書店などでの流通を目的としていないので、ISBNコードをつけることはぼぼありません。
ISBNコード無しの本でも宅配買取しているサービス
ほとんどの宅配買取サービスがISBN無しを買取不可としている中で、
- 駿河屋
- まんだらけ
の2サイトは同人誌や雑誌と言ったISBNのない本の買取受付も行なっています。
本の状態やモノによっては買取不可となるものもありますが、買取査定は随時受付ています。
ISNB無しの本でも、年代物やレアものだった場合は高価買取となることも大いにあるようです。
ISBNコードを登録するには?
ISBNコードはちゃんと手続きを行えば個人でも登録することができます。
ISBNコードの登録は日本図書コード管理センターにて行うことができます。
日本図書コード管理センターにアクセスし、「ISBNの取得」から表示されるページ内容に沿って行えばISBNコードを登録することができます。
また登録にはISBNの登録数に応じてお金(約8,000円〜)が発生するのである程度の出費は覚悟しておきましょう。
ISBNコードまとめ
ISBNコードは世界共通のコードなので、タイトルが分からなくでもISBNさえ分かれば簡単に本を特定することができます。
ISBNコードは登録時にお金がかかる上に、出版者情報などを登録する必要があるのでそれだけで、ちゃんと正規に流通している本だということがわかります。
ISBNコードがその本に対する信頼にも繋がっているため、ほとんどの漫画買取サービスではISBN無しの本を買取不可にしているのかもしれません。
ただ、ISBNコードのない本でも、年代物やレア物であれば高価買取の可能性もあります。
駿河屋やまんだらけではISBN無しでも買取受付は行なっているので、諦める前に一度依頼してみるのも良いかもしれませんね。